てるみんのフォト&オーディオブログ

発達障害の59歳男性です。写真とオーディオと日常の出来事に関するブログです。

写真展 Trees and Night View の総括

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まずパンフレットが上出来過ぎました (^_^;)

 

遅くなりましたが、総括記事を書きたいと思います。

今回の写真展には、110名の方々がご来廊されました。100名を上回れば御の字と考えていたので、それをクリアできたので満足です。

パンフレットは、新潟市美術館を含む、近隣の美術館やギャラリーにお配りしましたので、それをご覧になって来てくださった方も多いと思います。

このパンフレットは自分で作成して印刷会社に発注したものですが、ちょっとズルいですよね、この写真のセレクトは (^_^;)  職場でもお配りして結構評判が良かったのですが、これだけでは綺麗な写真のオンパレードのように思われてしまっても仕方が無いかもですね・・・。

 

本当の私の好みの作風は、以下のような作品ですので、会場で拒絶反応を起こされた方も大勢いらっしゃったようでした。 

 

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自分の好みの作品(1)

 

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自分の好みの作品(2)

 

ご来廊の方々の様子を拝見しておりましたが、『受け入れる余地も無いといった感じでわずか数分で足早に出て行かれる』タイプと、『じっくりと食い入るように丹念に見て下さっている』タイプとで見事に分かれておりました。

額装した写真を展示してみて気付いたのは、凄く生々しく感じることです。PCのモニター画面で見ていた時、自宅でプリントを眺めていた時、それらと比べると遥かにリアルに写真が目に飛び込んでくる感じがあります。

それだけに、嫌だと感じたら居ても立っても居られないでしょうし、悪くないと思えれば(変な例えですが)目がお腹いっぱいになるまで眺めていたいという感じになるのでしょうか。

 

会場はPart1(2007~2012)とPart2(2013~2021)の2部構成としましたが、Part2の最後、母の写真をよく見て下さっている方には、『暗い風景写真ばかりなので、最後に母親に登場してもらいました』などと話しかけてみました。すると、感想などを饒舌に語って下さる方もいらっしゃり、大変嬉しいひと時を味わうことができました(母親に感謝です)。 

 

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This exhibition is dedicated to my late mother (1937-2015).

 

上に掲載しました『自分の好みの作品』を褒めて下さる方はいらっしゃいませんでした (^_^;)  評判が良かったのは下の2枚ですね。

 

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評判の良かった作品(1)

 

 

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評判の良かった作品(2)

 

作品(1)は圧倒的に人気がありました。これはこれで気に入っていますし、母親とケンカして飛び出した夜の記憶が今では懐かしいので、嬉しいです。

作品(2)の方は、千葉県に住んでいた頃、夜勤で出掛ける途中にスナップ撮影したものです。家々の灯りが和みを感じさせるとセレクトしたものですが、この写真を『めっちゃ良い、買いたい!』と仰る女性がいらっしゃいました。

ちなみに、その方は自閉症の10代前半くらいの子供さんをお連れでした。毎週のように新潟市美術館を訪れて、そのお子さんに美術館内の展示を見せているそうですが、今日はすごくご機嫌に見ていますよと、仰っていました。

発達障害の私が撮った写真、自閉症のお子さんの心に響くものがあったとしたら、それも大変嬉しいことです。パンフレットと会場の案内パネルに、私が発達障害と診断されたことを書かせていただきましたので、ご自身や知人で発達障害ではないかと気にされている方のお話など沢山お聞きすることもできました。

 

嬉しかったこと、まだまだありました。高校卒業以来の再会となったクラスメートが偶然にも訪れてくれたり、クラスメートのもう一人はお子さんとお母さまを連れられて2度も見に来てくれたり。

心療内科の先生、職場の方も数名がお見えになりました。不思議なことに、まるで申し合わせたかのように、あまり被らず入れ変わり立ち代わり、ご来廊されたことにビックリでした。

おかげさまでゆっくりとお話しさせていただきましたが、日曜日に限っては次から次へと見に来られる方がいらっしゃったので、さすがに皆さまから感想をお聞きすることができず、少しばかり残念ではありました。

 

美術館のスタッフの方も何名か見に来られました (^_^)  これは、私の究極の目標である自分の作品が美術館に収蔵される、ということに一歩でも近づくかな?と、かなり胸が高鳴っておりましたが、特に何もありませんでした (>_<)

展示の最終日、撤収作業が終わって退館する時に、今回私を担当して下さったスタッフの方に名刺をお渡ししました。『こちらの美術館に作品が収蔵されるのを夢見て頑張っておりますので、よろしくお願いいたします』と申し上げたところ、『はい、学芸員の方にお伝えしますね』とのご返事でしたので、何とも言えませんよね (^_^;)

 

たぶん、新潟県内においてすら相当な腕前の写真を撮る方は大勢いらっしゃるでしょうし、学芸員の方の目に留まる作品というのは、どれ程のレベルなのか見当が付きません。

ただ、私はアート全般に関心を持っていて、千葉県在住の頃は、精力的に関東圏の美術館やギャラリーに足を運んでいました。おこがましいことを言いますが、私の中にはその記憶が血肉のようになっていて、今回の写真や展示内容には、その蓄積のようなものが表れていたのではと、思っています。

じっくりと見ていかれた方々や美術館のスタッフの方が、それを嗅ぎ取って下さっていたとしたら、大変嬉しいことです。

 

究極の目標は、究極だからこそ追い求め甲斐があるのだと、自分を信じて奮い立たせて、これからも撮影していこうと思う次第です。

お読みいただきありがとうございました。